ニューバランス商標権侵害訴訟、勝訴
ニューバランス社(以下、「NB社」と略す)は最近商標権の行使で勝利を獲得した。同社が福建省晋江市の新佰倫株式会社(以下、「新佰倫社」という)を被告とする訴訟は、南京市中級人民裁判所により一審判決が下され、被告が商標権を侵害したため、直ちに侵害を停止し300万元の経済的損失と55万元の合理的な支出をNB社に賠償すべきであると判決が下された。
2019年にNB社は「New Balance」に似た発音の「NIUBANLUNSI」というスポーツシューズのブランドが市場に出回っていることに気付いた。さらに、「NIUBANLUNSI」ブランドのスポーツシューズはアッパーの両側に大文字の太い斜体で「N」というロゴがある。その後、NB社は商標権侵害および不正競争の疑いがあるという理由で「NIUBANLUNSI」スポーツシューズの製造者と販売者である新佰倫を南京市中級人民裁判所に提訴した。
南京市中級人民裁判所は審理を経て、被告が直ちに侵害を停止し、経済的損失300万元及び合理的な支出55万元をNB社に賠償し、「新佰倫」という企業名を変更しなければならない旨の一審判決を下した。
NB社の今回の商標権侵害訴訟は初めての勝訴ではない。同社に係る商標権訴訟は合計で43件もあり、そのうちの28件は行政訴訟である。多くの訴訟は、中国にまだたくさんのNB社の模倣者が存在していることを示しており、そして、同社が損失を防ぐために法的な武器を使用していることも物語っている。
1906年に立ち上げたNBブランドは、1990年代後半に中国市場に参入して以来、パクリ問題に悩まされてきた。NB社が最初に中国市場に参入したとき、社名の中国語訳を「紐巴倫」にしたが、代理店に登録されてしまったため中国語訳を「新百倫」に変更した。2013年にNB社は「新百倫」という登録商標の所有者に広州市中級人民裁判所に提訴され、2016年6月23日に広東省高等人民裁判所は「新百倫」商標訴訟に対し第二審判決を下し、NB社が「新百倫」商標の使用を停止し、500万元を補償するよう判決した。中国のロゴが冒認出願されたため中国市場でのNB社のマーケティング活動は難航している。
NB社は今回の商標権訴訟で勝ち、マーケティングのための新しい道を切り開いたが、権利行使への道はそれほど容易ではないと思われる。パクリ製品で奪われた市場を取り戻したいのであれば、まだまだ長い道のりがあるだろう。
(北京商報より引用編集)
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