「レッドソール」商標係争案件の二審、一審判決維持
フランス出身の同名ファッションデザイナーによる高級ブランド「クリスチャン・ルブタン」は「レッドソール」(赤い靴底)で知られている。ルブタン社の「靴底に使用する赤色」(パントン18.1663TP)という国際商標は2010年に国際登録になった(登録番号G1031242)。しかしながら、同商標の中国における登録可能性には問題がずっと残っている。
ルブタン社は2010年に登録番号G1031242「靴底に使用する赤色」商標の中国における領域拡張を出願した。商標局、商標評審委員会は商標に顕著性がないという理由で本願商標の領域拡張登録出願を拒絶した。商標評審委員会は、当該登録出願商標は通常のハイヒール図及びソールに単一の色を指定してなるものであると認定した。
ルブタン社は2015年2月に商標評審委員会の上記決定に対し北京知的財産権法院に提訴した。2017年12月20日、北京知的財産権法院は審理を経て、商標評審委員会の決定を取り消し、本件係争商標は立体標章とみなされるべきであるとの判決を下した。それに対し商標評審委員会は、係争商標は図形商標であるという認定は間違っていると主張した。
ルブタン社は判決の結果に賛成するが、「靴底に使用する赤色」は立体標章ではなく、まして図形商標とみなすこともできなく、これは《商標法》に挙げられていない、位置と色要素の組み合わせからなる新しいタイプの商標であると主張し、北京市高級人民法院に上訴した。
二審法院は審理を経て以下の意見を示した:
本件商標登録出願はルブタン社による中国における国際商標の領域拡張出願である。WIPOで公告された書類では、ハイヒールの外観は商標の一部に属さないと明記されたため、ハイヒールの外観を商標出願の標章の構成要素として審査範囲に入れてはならない。出願商標は使用位置が指定される赤色で構成されたため、使用位置が限定された単一の色の商標に属すべきである。係争判決は商標のマークとその構成要素を正確に確定していないため、法により取り消すことにする。当初の判決には同じような問題があるが、係争決定を取り消すという結論は正しい。
従って、商標評審委員会は二審法院が判明した事実と認定に基づき本願商標には顕著的な特徴を有するか否かを含める復審決定を下すべきである、と二審法院は認定した。
(「知財力ニュース」より改編)
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