初めてのGUI意匠権侵害案件開廷
近日、国内初のグラフィカルユーザインターフェース関連の意匠権利侵害案件は、北京知的財産権裁判所で開廷し審理されました。
原告Qihoo会社の起訴によると、Qihoo会社は、2014年にパソコンセキュリティー最適化用のグラフィカルユーザインターフェースを開発しました。セキュリティー検出状態をまったく新しい方式で表示するようになります。当該技術は、複数の特許出願をして権利化を取得しました。2015年の年末に、北京江民新科技術有限公司(江民会社と略称する)が新しく発売した“江民最適化専門家”で、Qihoo会社とかなり類似しているグラフィカルユーザインターフェースを使用したことにより、Qihoo会社は特許権が侵害され、巨大な損失を受けたと訴えました。従いまして、被告の江民会社に権利侵害行為を中止し、悪影響を解消するほか、原告に対して経済損失を合計1,500万元賠償することを裁判所に要求しました。
被告の弁解は、原告が主張した発明名称は“グラフィカルユーザインターフェースを持つパソコン”ですが、江民会社は“グラフィカルユーザインターフェース”が含まれた“江民最適化専門家”というソフトウエアを開発して無償リリースしただけで、パソコンを製造或いは販売した行為はしなかったため、権利侵害行為となっていないと強調しました。
原告側は、ユーザーが当該ソフトウエアをダウンロードまたインストールすることは、すなわちグラフィカルユーザインターフェースを製造、生産、経営する行為であると主張すると同時に、ユーザーインターフェースの縦横比、ビュー上下部の仕切りの高度比、円形アイコンの位置などの六つの面で共通点があると示しました。
(原告グラフィカルユーザインターフェース)
(被告グラフィカルユーザインターフェース)
被告の江民会社は対象意匠に対して、再審委員会へ無効審判を請求すると同時に、北京知的財産権裁判所へ審理中止を請求しました。合議体の審査によりますと、Qihoo会社から提出された評価報告書では、対象意匠権の安定性を認定しているため、本件の審理を中止しなくてもよいと示し、江民会社の請求を棄却しました。
被告は、原告からの賠償請求に法律根拠がないとも訴えました。当該ソフトウエアのリリースが無償でリリース期間がわずか6ヶ月だったため、その間のインストールユーザーとアクティブユーザーが少なく、同種ソフトウエアにおける市場シェアー率がほとんど無視でき、利益もなかったとのことです。
本件の審理は約4時間も続けられ、その場で未判決でした。
GUI意匠は2014年5月に、初めて中国特許法の保護対象となっていましたが、それの客体範囲、権利境界、損害賠償の計算などに対する司法認定は、まだ前例がない状況です。本件は、中国のGUI意匠権の保護において非常に有意義だと示された。
(法制新聞により改編)
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