ファーウェイ、アマゾン、vivoとグローバル特許クロスライセンス契約締結
3月5日、ファーウェイはアマゾン、vivoとそれぞれ特許クロスライセンス契約を締結したと発表した。そのうち、ファーウェイとアマゾンが結んだのは複数年の特許クロスライセンス契約で、両当事者間の訴訟を解決した。これまで、ファーウェイとアマゾンの間ではWIFI規格に関連した特許紛争が存在していた。この契約はファーウェイの特許ポートフォリオ、イノベーション成果、標準への貢献が再び業界から認められたことを示している。合理的な特許ライセンスはより多くの企業が技術を共有することを可能にし、消費者により多くの革新的な製品及びサービスを提供するのに役立つ。
アマゾンの知的財産副総裁Scott Hayden氏は、「アマゾンはファーウェイの世界的な特許ポートフォリオ、イノベーション成果、標準化プロセスへの貢献を尊重している。アマゾンなどの企業に特許ライセンスを行ったファーウェイの努力も尊重している。このような業界の技術標準のおかげで、顧客のために新しい製品やサービスを発明することができる」と述べた。
ファーウェイとvivoの契約は、5G規格を含む携帯通信規格の基本特許をカバーしている。ファーウェイ知的財産部の樊志勇部長は、「このライセンス契約は業界が共同で基礎研究に投資していることを表している。また、革新的な成果を共有するために基礎研究技術を標準化し、世界の消費者により良質な製品とサービスを提供することに注力している」と述べた。
1年余りで、ファーウェイはサムスン、OPPO、ノキア、エリクソン、シャオミ、シャープ、アマゾン、vivo等の業界の主要メーカーと特許クロスライセンス契約を新たに締結又は更新し、必要なライセンスを取得するとともに、自社の革新的成果を他の業界の参加者に共有することを発表した。上述の特許ライセンス契約は、ファーウェイのイノベーションが業界参加者に広く認められており、効果的な「投資-収益-再投資」というイノベーションの正循環が形成されていることを示している。
現在までに、ファーウェイは主要標準組織に12万件を超える標準提案を提出し、5G、WIFI6等の国際主流標準の約20%の標準提案に貢献しており、5G、WIFI6標準に関連する世界の必須特許の約20%を保有しており、グローバルで価値の高い特許パッケージを構築している。ファーウェイがここ10年で投資した研究開発費は累計9773億元を超え、2022年の研究開発費は約1615億元で、年間収益の25.1%を占めたという。
2024年3月、世界知的所有権機関WIPOは2023年度の世界PCT国際特許出願ランキングを発表した。2023年の世界の総出願件数は27.26万件であり、前年比1.8%減少した。中国は依然として世界最大のPCT出願国であり、69610件のPCT出願があり、2位の米国の55678件をリードしている。出願人を見ると、ファーウェイがトップで、PCT出願件数が最も多く、2023年のPCT出願件数は6494件であり、サムスン(3924件)、クアルコム(3410件)がそれぞれ2位、3位に入った。また、5G特許の出願人を見ると、ファーウェイが世界1位で、クアルコム、サムスン、エリクソン、ノキアが続いた。
知的財産権制度の中核の1つは、イノベーションが合理的な利益を得られるように保障することであり、イノベーターが合理的な利益を得られるようにすることは、産業の持続可能性と共同イノベーションを促進する。特許は自動的に収益化することが難しいため、無形資産として有形資産よりも法律による保護が必要である。イノベーターによる収益化の実現も、法的枠組みの下で行う必要がある。ファーウェイが大多数のスマートフォンメーカーと世界的な特許クロスライセンス契約を結んだことも、企業の知的財産権分野におけるwin-winの一例である。
(上海専利電気物理事業一部 李欣顔より原稿提供)
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